こんにちは、コンテナイズムです。よくコンテナハウスでは基礎がいらないと言われますが、建築物である以上、基礎は必要になります。那須のコンテナハウスの基礎工事がはじまりましたので、工事進捗のお話です

基礎工事前の伐採、整地

今回は傾斜地にコンテナハウスを設置します。森林の一部に設置するので、まずは、伐採と、整地からスタートです

コンテナイズム_伐採

役所へ伐採計画書を提出して、伐採に取り掛かります。伐採された木材は、薪ストーブ材料として一部再利用します。ただ松はヤニが出てしまうので使えません。また、伐採の時に注意したいのが虫食い。松は虫に食われてしまうと途中から枯れ木になってしまいます。今回の計画では、なるべく伐採をしないで、森を借景にするデザインをしていたので、樹木の判定には少し気を使います。

コンテナイズム_整地

コンテナ基礎工事のやり方出し

コンテナイズム_基礎工事のやり方出し

基礎の外周部から、逃げた位置に貫材を設置して、基礎工事の位置を出してゆきます。今回は傾斜地なので、やり方の高さも、高めです。大工さん4人でこの作業を行います。通常の住宅の基礎工事ならそれほど時間も掛かりませんが、やはり傾斜地の基礎は大変です。

コンテナ基礎の根切り工事

コンテナイズム_基礎根切り

コンテナハウスは、重量鉄骨構造の建物になります。また、今回は傾斜地と言う事もあり、かなりゴツイ基礎構造になります。根切りも深くなっています。森の中の基礎の場合、地盤調査を行うと、一般的に上部には落ち葉が堆積して腐葉土がたまっています。こういったフカフカの地盤は構造的にはよろしくないので、地耐力の出る所まで掘り進める必要があります。今回は特に一部の場所が、基礎底盤よりも1m下がった位置に支持層があったのでそこまで掘り進めました。

コンテナイズム_基礎工事の地質の確認

基礎工事の地盤補強 ランマーにて締固め

コンテナイズム_ランマーにて締固め

深く掘り進めた部分に関しては、ランマーにて締固めを行います。とにかく基礎工事はしっかり行う事が重要です。地盤調査での結果は大切ですが、地盤調査は全体を調査しているわけではありません。一部を抽出しての結果なので、実際掘ってみた時にユンボのバケットの重さなど体感が調査結果と合っているか確認しながら工事を進める事が重要です。

コンテナイズム_コンテナハウスの基礎工事砕石

根切りまで終われば、捨コン、型枠、鉄筋と進んできます。

追伸

コンテナハウスの場合は、基礎は別途ですと言った業者さんもいらっしゃるようです。建築物としてコンテナハウスを考えるとやはり基礎工事は重要ですし、鉄骨構造の基礎になってきます。こういった部分もコンテナイズムは大切にしたいと思います