こんにちはコンテナイズムです。さて、独自の存在感を持つコンテナハウスについて紹介してきました。今では、多くの方がコンテナハウスの建設、使用をご検討されるようになしました。そこで、今回はコンテナハウスの弱点、デメリット等つまりネガティブな点について見ていきたいと思います。一生もののコンテナハウスですから、一度、作ってしまえば長く付き合うことになります。いい点も悪い点も含めて、知っていただき、その上で具体的な検討をしていただきたいと思います。

そこで今回は、巷で言われている、コンテナハウス利点について、本当のところをお話しします。あえてデメリットになることを書いておりますが、どうぞ最後までお読みください。

○建設費の本当のところ。。

 建設費についてですが、皆さんが想像しているほど安くないことがあります。コンテナハウスを検討されている方の中には、中古の海上輸送用のコンテナの値段をもとに、安価なものなのではと思っておられる方がいらっしゃいます。しかし、実際には、建築物として使用してもいいコンテナハウスの場合、それなりの値段がしてきます。木造や軽量鉄骨の建築物に較べると高くなることもあります。

 また、住居として使用する場合、フラット35といった融資制度を利用するには、その仕様に合わせる必要があります。その場合は、コストもあがってくることになります。

○移設の本当のところ。。

 コンテナハウスの間違ったイメージの1つに、すぐにでも動かせるかのように思われている方がいらっしゃいます。しかし、実際には基礎もありますし、電気や水道といったライフラインも繋がっているため、すぐに、手軽にというわけにはいきません。確かに一般的な建築物に較べれば手軽で安価かもしれませんが、それなりの手間やコストがかかってきます。移動性だけを見れば、キャンピングカーやトレーラーハウスといってものの方が優れています。その為、移設を前提にコンテナハウスを設置するのであれば、購入前にしっかり相談しておきましょう。

○間取り変更の本当のところ。。

 将来的に間取り等を変更したくなった場合、コンテナハウスの場合は、それ自体の構造を変えることはできません。壁は取り除くことができても、柱は取り除くことができません。間取りを変えたくなったら、新たにコンテナハウスを設置することになります。

○立地、道路の大きさ・・・

 出来上がりのコンテナハウス自体はそれほど大きなものではないですが、コンテナ自体を搬入する必要があります。

これがコンテナハウス最大のデメリットになってしまう点です。

コンテナには大きく分けると、20ft、40ftがあります。20ftで約6m、40ftで約12mの長さがあります。これをドレーを引いて搬入するのですが、短い20ftの車両でも車体と合わせると、12mにもなってしまいます。
そうなると、90度曲がろうとすると、6m道路+6m道路が最低必要になります。つまりコンテナハウスをどこでも搬入できるというわけではないのが大きなデメリットなのです。
さらに、上記でお話したコンテナを積んだ運搬用の車両が通行できるような進入路に加え、吊り込む為のレッカーを置くスペース必要となってきます。これらは、通常の建築物を建築するのに比べても、広い道路やスペースが必要となることがあります。

○特注サイズのコンテナは?

コンテナは、基本的に、20ft、40ftの二種類で考えておいてください。イレギュラーな規格外のものを造って輸送で運ぼうとすると、かなりのコストがかかることになります。規格外のものは、海上輸送用コンテナと同じように運ぶことができないからです。
ただコンテナイズムでは長さに関しては、20ft、40ft以外にも、ある程度自由に決める事が出来ますので一度相談してください

今回は、コンテナハウスについて、マイナスな部分での誤解等について見てきました。「断熱性能」「遮音性」「雨漏り」「錆」「内部のサイズ・仕様」等プラスな面での誤解もありますが、コンテナハウスを検討するにあたって、その後、納得していただいた上で長く使っていただくためには、このようなマイナス面も承知しておいていただく方がいいと思っています。

あとがき

コンテナハウスは、規制が多い分とても、大変面白い建築物です。ご不明な点あればご連絡ください。