こんにちは、コンテナイズムです。
コンテナハウスとよく似た建築物にプレハブ造と呼ばれるものがあります。見た目がよく似ている場合もあり混合されがちですが、実は似て非なるモノなのです。コンテナハウスを理解していただくためにも、プレハブ建築物について、コンテナハウスとの比較も含めて見ていきたいと思います。
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プレハブ建築物とは?
一般にプレハブ建築と呼ばれますが、プレファブリケーション(prefabrication)という言葉が語源となっていて、「意味は現場で組み立てる前にあらかじめ作っておく。」といった意味になります。工場であらかじめ色々な部材を造っておいて、現場で組み立てるという工法になります。構造的には軽量鉄骨造であったり木質系のものもあります。 よく鉄骨系のハウスメーカーさんがこういった手法を使っています。
コンテナハウスとプレハブ建築物の違い
では、具体的にコンテナハウスとプレハブ建築物との違いを見ていきます。ここでは、比較対象となりやすい軽量鉄骨造のプレハブ建築物との比較を行います。
・構造、耐久性
まず、構造とそれに伴う耐久性ですが、鉄骨に限ってお話ししますと、コンテナハウスは重量鉄骨造、プレハブ建築は軽量鉄鋼造ということになります。これは簡単に言うと、使っている鉄板の厚みが違うのです。大きくは構造形式が異なり、軽量鉄鋼造は、木造住宅に近い形式を取っている為、薄い鉄板でも成り立ちます。耐久性だけで考えれば、もちろん、厚い方が強いのですが、鉄骨造の場合、やはり錆が大きな劣化原因となる為、一概に、どちらが強いとは言いにくい部分があります。
条件を同じにすれば、当然、コンテナハウスの方が耐久性はよくなってきますし、重量鉄骨構造と言うだけあって、災害にも強いと言えます。プレハブ場合の耐用年数は20年ぐらいが目安にされますが、コンテナハウスの場合はメンテナンスを行えば、40年、50年の使用に耐えることができます。
・施工工期
現場における工期ですが、プレハブの場合は、建築物の部材を運んできて、現場で組み立てることになります。その上で、仕上げやライフラインを組み込みことになりますから、工場での生産期間以外にも現場でもそれなりの日数が必要となってきます。数週間単位で見ておく必要があります。コンテナハウスも工期に関しては同様に御考えください。
・居住性能(断熱、防音)
住居にしても、店舗や事務所、作業スペースとして使用する場合にしても、断熱や防音といったことが大切になってきます。プレハブもコンテナも、設計の仕様次第で、一般的な新築住宅と同等もしくはそれ以上の性能を担保する事が可能になります。耐久性確保の為にも、居住性のUPと結露防止処理は必須になります。
・施工場所
コンテナハウスの場合はコンテナを搬入するための道路や進入口が必要となってきますからそれなりの広さの道路やスペースが必要となってきます。まずトレーラーの進入できる経路は必須になります。車両の回旋を考えると6m道路は必要です。それに対してプレハブの場合は、部材を運ぶのにもそこまでの広さは必要ありません。 この点、日本の道路事情に沿ったプレハブ建築が流行る理由があります。
プレハブ建築にはないコンテナハウスの特徴
では、比較できない部分、プレハブにはなくてコンテナハウスにあるものにはどんなものがあるのでしょうか。
1番大きなものは、その独特の雰囲気。最初の雰囲気は、やはりコンテナハウス独特のものがあってプレハブでは似たものはできても、その重厚感のようなものまで出すことはできません。コンテナハウスを気に入って頂く方はここのポイントが最も重要視されています
コンテナハウスとプレハブ建築物を比較してみました。最初に書いた通り、似て非なるモノですが、何を優先するかという価値観の違いによって選択は違ってくると思いますので、よく考えていただいた上で、長い目で見て選んでください。